水溶性油剤の濃度の測定
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水溶性油剤の濃度の測定

水溶性切削・研削油のユーザーは濃度計の使用により液の濃度を簡単に、比較的正確に点検することができます。
濃度計は水が水中に入ってくる光を屈折させる性質、及び水に溶けている物が屈折の強さに影響する点を利用しています。溶けている
物質による屈折の程度は物質の種類と液中に溶けているその量に比例します。ですから、溶液の濃度を測定するの屈折率を使うことが
できます。
濃度計を使用する手順としてはまず、濃度計のプリズムプレート上に水を滴下してゼロ調整(最近はゼロ調整をしなくてもすぐに切削油を測定できる製品もあります。)をした後切削油を数滴落とし、プリズムカバーを軽く閉じます。光源(日光か白熱電球の方が蛍光灯よりうまくいきます)の下で濃度計を持って、図に示すような境界線上の屈折率を読み取ります。パーセント(%)濃度に換算するにはその製品独自の換算係数を使って〈ださい。換算係数と濃度計の読み取り値と掛けた数が使用濃度になります。
濃度計は使い方が簡単で全体として極めて正確ですが、液が「トランプオイル」(潤滑・油圧オイル)で汚染されてくると境界線がぼやけて読みにくくなります。エマルジョンを硬度の非常に高い水、あるいは非常に冷たい水と混合した場合にもこの境界線のぼけが生じることがあります。


注記:濃度計の換算係数はメーカーや販売店にお尋ねください。液のパーセント濃度は換算係数と屈折計の読み取り値の積です。